※この物語はフィクションであり、味の感想につきましては多分に個人の意見が反映されています。
かつては高級だったジャマイカのブルーマウンテンコーヒー(ブルマン)も、今ではスタバ(スターバックス)やドトールコーヒーなど、庶民的なカフェでも簡単に購入できるようになりました。
今回のお話はなかなか手に入らなかった時代に、父が愛したブルマンのお話です。
父が脳梗塞で倒れて、入院している。
母から電話を貰って慌てて帰省しました。
すでに父の33回忌も済ませたので、ずいぶん昔のことになりますね。
8月スタバ新作フラペチーノのカロリーは?夏メニュー発売日いつまで?
コーヒーが飲みたい!
病院のベッドに仰向けに寝てるいる父、意識はあるようです。
わたしを見つけると、片手をひょっこり上げました。
良かった。意識があるのにホッとする間もなく、父が何かを呟きました。
「ナース、コッピーナーライ」
「なんだかわからない事ばかり話すの」
母の困惑をよそに、父はすがるような目で母を見つめます。
「私を看護婦さんだと思っているみたい」
多分これはビルマか中国の言葉で、軍の病院かなんかにいるつもりらしいと母が困惑した顔で続けます。
父はビルマ戦線に派兵されていたのだと聞いた事はありますが、それ以外は話題にした事はなかったのです。
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